「アーティフィシャルフラワーでブーケやリースを作ってみたい! でも…どんなテクニックが必要なの??」 そんな疑問にお答えするページです。
「好きなアーティフィシャルフラワーを束ねてリボンでまとめるだけ!」
それでももちろんOKです。が!ほんのちょっとのテクニックをプラスするだけで、アレンジをレベルアップできちゃいます。今回はアーティフィシャルフラワーを扱うテクニックのはじめの一歩「ワイヤリング」についてご紹介!
01.ワイヤリングとは?
ワイヤリングとはフラワーデザイン用語で、花や茎にワイヤーを施すことで、花材を補強したり、丈を伸ばしたり、デザインするうえで重要なテクニックです。
アーティフィシャルフラワーのワイヤリングは、基本的に滑りにくい地巻線のワイヤーを使います。
見た目の美しさや補強のために、ワイヤリングの後はテーピングをするようにしましょう!
02.基本のワイヤリング4種
1.ワイヤーを添える
花材のステム(茎)の丈をワイヤー1本で支える為、太めのワイヤーを使用します。ステムをすっきり見せたいときや、処理したいときに使うテクニックです。
1.花材の茎にワイヤーを添えます。花材の大きさや重さによってワイヤーの番手を選んでください。 | 2.フラワーテープを伸ばし、巻き始めを覆うように平行に2~3周巻き上げてから下ろすとしっかり留まります。 |
3.完成です。 |
2.枝分かれの花材にワイヤーを掛けて添える
枝分かれした花材にワイヤーを掛けることで、より外れにくくなります。ツイスティング(後述)しなくても、フラワーテープでしっかり固定できます。
1.花材の枝分かれ部分にワイヤーを挿し込みます。 | 2.ワイヤーの中心まできたら両端を曲げ下ろします。 |
3.フラワーテープをしっかり伸ばし、巻き下ろしていきます。 | 4.完成です。 |
3.ツイスティング
しっかりワイヤーで巻き留めるので、ブーケなどにも適しているテクニックです。
1.花材の茎にワイヤーを添えます。ワイヤーの上の方を長めにとり、ワイヤーの中心辺りを持ちます。 | 2.中心を持ったまま、片方の手で上のワイヤーを持ち、直角に曲げます。 |
3.直角に曲げたワイヤーを、2~3周しっかり強く同じ場所に巻きつけます。 | 4.同じワイヤーで花材と添えたワイヤーを巻き込むように、下へずらしながら巻き下ろします。 |
5.フラワーテープをしっかり伸ばし、巻き下ろしていきます。 | 6.完成です。 |
4.ツイスティング(複数の花材を束ねる)
2種以上の花材を組み合わせて一緒に束ねるときに使用します。枝分かれの花材はワイヤーを掛けてからツイスティングすると強度が増します。枝分かれしていない花材の場合も、ツイスティング同様のワイヤリングができます。
1.複数の花材を揃え枝分かれ部分にワイヤーを挿し込みます。 | 2.ワイヤーの中心まできたら両端を曲げ下ろします。 |
3.長い方のワイヤーを直角に持ち、2~3周しっかり強く同じ場所に巻きつけます。 | 4.同じワイヤーで花材と添えたワイヤーを巻き込むように、下へずらしながら巻き下ろします。 |
5.フラワーテープをしっかり伸ばし、巻き下ろしていきます。 | 6.完成です。 |
03.ワイヤーの選びかた
ワイヤーの太さは#(シャープ)で表示されていて、#14~#30まで基本的に偶数番手で表しています。数字が小さいほど太く、大きいほど細くなります。花材やデザインの用途に合わせてワイヤーを使い分けましょう!
種類 | 特長と用途 |
---|---|
ワイヤー地巻線 |
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ワイヤー裸線 |
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- 数字が大きいほど細い
- アーティフィシャルフラワーのワイヤリングに適しているのはワイヤー地巻線
花の重さや丈の長さによって、ワイヤーの番手を変えます。ワイヤリングした状態で軽く振り、まっすぐキープできるくらいの番手を選びます。硬すぎても花の表情が硬くなるので、注意が必要です。 花が下に垂れるようなら、番手が弱いと判断します。ブーケを持って歩いたり、配送時に作品の形状が崩れてしまいます。
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04.テーピング
ワイヤリングした上からフローラテープを巻いて茎を形成します。
フローラテープは薄い紙テープの両面に接着剤が付いたもので、引っ張りながら粘着面を出し、巻いていきます。
1.巻き始めは茎に対して水平にひと巻きします。 | 2.斜めに引っ張りながら粘着面を出し、巻き下ろします。余分なテープは手でちぎります。 |
フローラテープとは?
- 薄い紙に粘着剤のついたテープで、細かくシワ加工されたものです。
- フラワーテープを引き伸ばして使うことで、粘着力が増します。
- ワイヤーを隠したり、一つの束にまとめるのに便利です。
- 色数が多く、花材に合わせて使うことができます。
- フラワーテープと呼ぶこともあります。
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動画でcheck!ワイヤリングとテーピング
せっかくクラフトにチャレンジするなら、アーティフィシャルフラワーならではの表情や動きも楽しみたいもの。 ちょっとしたテクニックでアレンジの幅が広がるワイヤリング、ぜひマスターしてくださいね!