【今月のちょこテク】 Vol.5
第5弾のテーマは「お花の高さ」
ちょこテクVol.2で登場した「飾るお花と花瓶の高さの比率」のお話、覚えていますか? 花瓶 : 花材 = 1 : 1程度の比率だとバランスよく見えるのでした。 しかし、高さを意識しただけでは見え方が今一つ…という、一筋縄ではいかないパターンもあるのがフラワーアレンジの難しいところ。 ということで、今回はVol.2の応用バージョン! 上級者でなくては難しいと思われがちな、大ぶりの枝もので解説していきます! 細かく分かれた枝に、無数に小花をつけた様子が可憐な梅。 花瓶にそのまま投げ入れて飾っても絵になりますね。 ただし!本当にそのまま投げ入れてしまっただけでは、いくら花瓶との比率が正しくてもきれいには見えないのです…。 まずは悪い例から見てみましょう。
いかがでしょうか。花瓶の口元から上がスカスカで、安定感がないように見えませんか? このように、枝分かれより下、お花がついていない部分が見えすぎていると、寂しげで心もとない印象になってしまいます。 こういった場合、飾る器とのバランスを見て長さを整える必要があります。 そこで今回は梅をカットしてみましょう! 使用している舞妓梅中枝のステム(茎)は、ワイヤーの上からビニールコーティングされています。このような花材のときは、ワイヤーカッターだけで切るのが難しい場合も。そういったときには次のような2ステップでカットします。
○ よい例 |
× わるい例 |
並べてみると違いは一目瞭然。 花瓶の口元近くにもお花が集まったことでボリュームがアップして見え、空間が引き締まった印象になりました。 では今月のちょこテクのおさらいです。 ➤枝ものを飾るときは、器とのバランスを見ながら、花瓶の口元近くにお花が集まるようにカットする。 敷居が高く感じがちな枝ものですが、取り入れられればインテリアの幅が間違いなく広がります。 生花だとカットするのに一苦労な枝ものも、アーティフィシャルフラワーなら楽ちん♪ 冬は梅、春には桜など、季節に応じたお花でぜひチャレンジしてみてくださいね!