お花でお部屋をデコレーション!新連載【今月のちょこデコ】
第3弾のテーマは
「エレガンス×ノスタルジー シャビー・シックは花器から作れる!」
●シャビーシックとは? シャビー・シックは、英語のshabby(古めかしい)とフランス語のchic(上品な・粋な)からなる造語。 使い込まれた古いものにエレガンスをプラスした、フランス流の洗練されたインテリアスタイルです。 「シャビ―」の表現に欠かせないのは、経年劣化した天然素材の家具や雑貨。 実際に古いものではなくても、アンティーク風の雑貨や、風合いある加工を施したアイテムを取り入れれば、手軽に雰囲気を出すことができます。 「シック」を構成する要素は「美しさ」。 代表的なアイテムがお花ですが、その選びかたにもポイントがあります。 古きよきものとの調和が肝であるシャビー・シックスタイルのカラーパレットは、ホワイトやグレーをベースに、淡いピンクやイエロー、ブルーなどの優しい色。 カラフルというよりも、パステルカラーやドライフラワーのようなくすんだトーンのお花がマッチします。 今回のテーマは「ダイニング」。 テーブル、椅子、テーブルの上の小物など全体を無彩色でまとめ、パステルカラーのスイートピーを差し色にしました。 フリルのようなスイートピーが浮かび上がる、グレイッシュな世界観。 古いものは一つも使っていないのに、なぜかどこか懐かしい感じがしませんか?
可憐さの中に垣間見えるノスタルジー。 そのポイントは、合わせた花器の表情にありました。 射し込む光をやわらかく反射するなだらかな曲線と、とろみのあるグレーがかったガラスの質感。 向こうの景色がゆらいで見える模様は、昔ながらの建具に見られる「波ガラス」を思い起こさせ、 懐かしさを醸し出すのに一役買っています。
空間を優美に演出する、「SEVA ミレナガラス」のクラシカルなデザイン。 モノトーンの風景にどっしりと佇む姿は、多くの物語を見届けてきたような存在感があります。 エレガントな要素を大人っぽく引き立たせ、洗練された落ち着きを生み出す、グレーという色。 シャビー・シックなインテリアの代表色ともいえ、多くの場合、壁紙やソファなどで取り入れられます。 けれどひとまず大がかりでなく、あくまで手軽に。 花器はお花を引き立てるだけでなく、実は空間の印象も左右します。 「花器もインテリアの一部」という認識で、カラーパレットを意識して選んでみると、目指すスタイルの空気感に近づけることができますよ。 シャビーの主役に花器を据え、エレガンスはお花で演出。 ハードルを高く設定せず、小さな風景の一部を切り取るように、その独特な世界観を楽しんでみてください。