第6弾のテーマは「カサブランカ」
豪華なお花の代名詞的存在ともいえるカサブランカ。 空間演出や花束など、特別なシチュエーションで目にする機会が多いからこそ、 日常に取り入れるには少しハードルが高いお花といえるかもしれません。 そんなカサブランカの気高いイメージはそのままに、ご自宅で手軽に楽しめる2通りの表情をご紹介します。 ふだんのくつろぎスペースでは、少し個性的に飾って楽しんでみませんか。 独特なシルエットが存在感抜群のベースは、マスタード色をチョイス。 ポップな印象がありながらどこか癒される、オブジェのような佇まいです。 カサブランカの名前の由来は、スペイン語で「白い家」を意味する語。 そのため、本来はカサブランカ=白色の花のみを指しますが、品種改良が進み、カサブランカ特有の大輪の花型にピンクやオレンジなどの色が付いた、「色付きカサブランカ」も出回るようになりました。 そこで今回使用したのは、エレガントな表情にカジュアルさを加味するイエローの「プライマルツインカサブランカ」。 太陽や光をイメージさせる「黄色」で統一したアレンジは、どこかオリエンタルテイストが漂い、 夏の気配を感じ始めるこの時期にぴったりの爽やかさです。
また、お花の向きは正面だけでなく、横顔も見せるように飾ってみましょう。 花姿が自然に見え、カサブランカの凛とした表情がさらに引き立ちます。
≫飾る前に!!アーティフィシャルフラワーの整え方続いては特別感を演出したい日のディスプレイ。 純白のカサブランカをたっぷりと投げ入れた、正統派ともいえそうな雰囲気を、 ベースで気持ちカジュアルに崩しているのがポイントのアレンジです。
シンプルさが魅力のガラスベースですが、今回は無色透明ではなく、あえて色ガラスに。 琥珀色に飾り気のないさっぱりとしたデザインは、どこか古いメディシンボトルを彷彿とさせる独特の味わいが漂います。 それでいてカサブランカの華やかさにマッチし、洗練された表情さえ覗かせているポイントは、 直線的でメリハリのあるシルエットと、ガラスの「色」にありました。
ブラウン系は、インテリアにしっかりと馴染むナチュラルさがありながら、空間をおしゃれに演出してくれる優秀カラー。 たんに「派手」ともなりかねないボリューミーなアレンジを、日常的なスペースにも取り入れやすいバランスにまとめてくれます。 黒ほどきつくなく、あくまで自然なコントラストで、カサブランカの白を引き立てる。 モダンになりすぎるのはうちには合わない…と心配な方に、ぜひおすすめしたいカラーです。
こちらのアレンジではステムはカットせず、長さを生かして飾っています。 お花をすべてまとめたらケーブルタイで留め、そのままベースへ。 今回のように口が狭いベースを選ぶと、お花が広がったり倒れたりしづらく、初心者さんにもおすすめです。 お花を飾るときにいつも放射状に広がってしまう…とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
シンプルな投げ入れだからこそ、飾る前にお花やリーフを広げるひと手間は忘れずに。 ステムをちょっとしならせてカーブを描いてみたり、1輪1輪の表情を引き出すように個性を吹き込んでいきましょう。 高貴ともいえる優雅な花姿で一線を画する存在、カサブランカ。 特別感とは切り離しがたいお花だからこそ、ふだんの暮らしに取り入れて、 日常をほんの少し豊かに彩ってみませんか?
お花と花器のバランスについてはコチラ | 飾る前に!!アーティフィシャルフラワーの整え方 |