第7弾のテーマは「あじさい」
6月といえば、あじさい。 梅雨特有の鬱々とした雰囲気のなか、街中で色とりどりに咲き誇る姿に季節を実感するという方も多いのではないでしょうか。 あじさいの原産地は日本。 ヨーロッパで品種改良され、大正時代に「西洋あじさい」として逆輸入されたあじさいは、 近年「ハイドレンジア」という呼び名でも定着しつつあり、 さまざまなインテリアテイストにマッチするお花のひとつとしても人気です。 日本的でもあり、ヨーロッパ的でもある。 今回は、そんなあじさいの2つの表情をご紹介していきます。 ふだんのおうち時間では、凛とした和の側面を楽しんでみましょう。 花器は、信楽焼の「毬楽花瓶」を色ちがいで使用しました。 あじさいのボリュームある花形をさらに強調するような、可愛らしい球形。 繊細な色彩にしっかりと和の風合いがありながら、気負わずふだん使いできそうな表情が魅力です。 花器に合わせて、あじさいも色ちがいで3色。 口の狭い一輪挿しなら、さっと1本挿すだけで、とても華やかな印象になります。
花器・お花ともに同じものを使っているので、3つ並べて飾ってもまとまりがあり、存在感あるディスプレイに。 逆にお部屋の中で点在させると、インテリアのアクセントになります。
お客様がみえる日は、グリーンのあじさいで爽やかにお出迎え。 いわゆる豪華な華やかさを目指すのではなく、あえてシンプルな色合わせでボリュームを出しました。 ざっくりまとめてバスケットに投げ入れたら、夏の訪れを感じさせるナチュラルアレンジの完成です。
カゴに入れたら、ステムをランダムに引き出して高低差を出しましょう。 このとき、花材をケーブルタイなどでひとまとめに束ねておくと、微調整がしやすくなります。 お花が同じ向きを向かないように、正面を向いているもの、横顔を見せているものなど、素敵に見える角度に整えてみてください。
別名「七変化」の名のごとく、花色やベースでまるで雰囲気が変わる、あじさい。 その表情の多様さは、気分の移ろいにすら応えてくれるように、暮らしにそっと寄り添ってくれます。 雨で心がふさぎがちな梅雨の季節、ぜひさまざまなシーンに取り入れてみてください。
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