【今月のちょこテク】 Vol.10
生花とは違い、花首を好きな向きに傾けたり、茎を自由に曲げたりすることができるアーティフィシャルフラワー。
自由度が高いからこそ、初めて触る方はその扱いに戸惑ってしまいますよね。
そこで!
ちょこっとのテクニックで季節ごとのアーティフィシャルフラワーを上手に飾れるようになる連載、
【今月のちょこテク】。
どなたでもすぐにマネできる、アーティフィシャルフラワーがきれいに見える飾り方のコツをプロが伝授いたします!
第10弾のテーマは「空間を感じる飾り方」
夏の気配が感じられる日が増えてきたこの頃。
湿度も気になり始めるこの時期、フラワーアレンジからも心地よさを取り入れてみませんか?
花材は少ない本数で「間(ま)」を作り、生けるベースも天然素材で。
和を感じさせる飾り方をマスターすれば、楚々とした涼しげな雰囲気を演出できます。
使用するのは、「つる性植物の女王」の異名ももつクレマチスと、ベリー。
つる性の花材は、美しいシルエットが伸びやかに広がるので、周りの空間も取り込み、凛とした佇まいに。
アーティフィシャルフラワーならでは!茎は丸めて入れるだけ
クレマチスは茎を数センチカットし、折り曲げてバスケットに入れます。
茎を丸めて入れることで固定され、つるが上に伸びるようにデザインできます。
空間は前後左右を意識する
花材をぎゅっと集めず、少ない本数で「間」を意識しながら飾る。
今回のように飾るベースの口が大きい場合、上から見ても寂しくないように、口元にもう1種類花材を足すとバランスが良くなります。
クレマチスの花と伸びやかな茎が映えるよう、今回は実ものをプラス。
正面だけでなく、横から見たときの空間の使いかたも意識します。
バスケットの持ち手の後ろに枝を、手前に垂れるように実ものを。こうすることで前後の奥行きが出て、より立体的で存在感ある仕上がりに。
バスケットの「面」が強調され、圧迫感が出てしまうので、飾る場所は目線の高さくらいの所がおすすめです。
少ない花材だからこそ意識しやすい「間」。
季節感が出るだけでなく、和の味わいも感じさせ、さらにちょっとした上級者感も出てしまう今回のテクニックは、
フラワーアレンジに苦手意識がある方もチャレンジしやすいのではないでしょうか?
花材の色を変えたり、ベースもお好みのものを取り入れたりして、
ぜひ自分好みに楽しんでみてください。
アーティフィシャルフラワーの作りについて
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