【今月のちょこテク】 Vol.2
生花とは違い、花首を好きな向きに傾けたり、茎を自由に曲げたりすることができるアーティフィシャルフラワー。
自由度が高いからこそ、初めて触る方はその扱いに戸惑ってしまいますよね。
そこで!
ちょこっとのテクニックで季節ごとのアーティフィシャルフラワーを上手に飾れるようになる新連載、
【今月のちょこテク】が新たにスタート。
どなたでもすぐにマネできる、アーティフィシャルフラワーがきれいに見える飾り方のコツをプロが伝授いたします!
第2弾のテーマは「お花と器のバランス」
前回と同じ花瓶を使って
数本のお花をきれいに、かつ自然に見えるように飾ってみましょう!
第1弾はコチラから♪
【今月のちょこテク】一輪挿しから始めよう。いくつものお花で空間を彩る♪
まずは基本!アーティフィシャルフラワーを広げていきましょう。
アーティフィシャルフラワーは茎にワイヤーが入っているので、簡単に曲げたり広げたりすることができます。
360度、どの向きから見てもきれいに見えるよう、まんべんなく広げましょう。
と言ってもこれがなかなか難しい…自然に見えるポイントはどこにあるのでしょうか?
それをつかむために、リアルのお花を観察してみるのもおすすめ。
よーく見ると、どのお花もちゃんと太陽の光に当たれるように、それぞれが重なり合わないよう絶妙に異なる向きで咲いているのがわかります。
そんな植生を意識して広げていくと…
完成!
まるで生花のようにみずみずしい表情に仕上がりました!
ではこのようにお花や茎を広げてあげないと…?
どことなく寂しげ。また、よい例に比べてしなやかさが感じられず、元気がないように見えてしまいますよね。
改めて2つを見比べてみましょう。
○ よい例
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× わるい例
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2つの違い、おわかりいただけるでしょうか?
さらに上の2つを注意深く見比べてみると…少しだけ、お花の”高さ”も違うような?
生花を活ける際にも共通のポイントですが、実はお花を飾るときは花瓶とお花の高さの比率も大切なんです。
飾ったときにきれいに見える基本の比率の目安は 花瓶 : 花材 = 1 : 1。
今回の場合、リーフが埋まってしまって、比率に対して花の高さも少し足りないのでグラニュレイトを入れてかさ増ししています。
また枝分かれの部分が器に埋まりすぎているとお花が広がらず、窮屈な印象に見えてしまいます。こういった点でも、高さの比率を意識することはとても重要です。
石や砂を使って、飾りたい花瓶に合わせて調節してみてくださいね。
お花を少し高めに飾りたいときでも、上記の比率でお花を1.5程度に収めるのがおすすめですよ。
また使用しているような脚つきの花器では、脚の部分は高さに入れずに算出してOKです。
では今月のちょこテクのおさらいです。
➤お花や葉は重なり合わないように意識して整える
➤きれいに見える比率は、お花 : 花瓶 = 1 : 1
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
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